
各種予防接種

予防接種は予約制です。ご希望の方は電話または通常受診時に予約を承ります。なお、接種することを決める前に質問がある場合は外来にてご相談ください。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、多くの人が子供の時に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。水ぼうそうが治ったあともウイルスが体内に潜伏し、加齢や持病・薬の影響、疲労やストレスなどで免疫機能が低下すると帯状疱疹を発症します。日本人成人の90%以上が帯状疱疹を発症する可能性があり、特に50歳以上で発症率が高くなり80歳までに3人に1人が発症すると言われています。
体の片側にピリピリとした痛みが現れ、その後、赤い発疹が出てきますが、痛みは夜も眠れないほど激しくなることもあり、顔に発疹が出ると視力低下や失明、顔面麻痺などの重い後遺症が残る可能性もあります。
帯状疱疹は予防と早めの治療が大切です。現在は以下の2種類のワクチンが接種可能です。
帯状疱疹ワクチンの定期接種化
2025年7月より帯状疱疹が定期接種化されました。横浜市内に住所を有し、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳(100歳以上)になる年度の方は横浜市から接種券が届き、費用助成を受けて接種することが出来ます(料金の詳細は上記の「帯状疱疹ワクチンの種類と特徴について」をご覧ください。 節目の年になるたびに助成を受けられるわけではなく、一生に1回だけしか機会がありませんのでご注意ください。
子宮頸がんワクチン
子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)という、極ありふれたウイルスの感染によるものです。HPVは性的な接触により感染するため、性交渉を始める前の若い世代への接種が有効です。現在9価ワクチンが主流ですが、日本人の子宮頸がんの原因となるHPV型の88.2%をカバーします。しかし、100%の予防効果はないため、ワクチンを接種しても20才を過ぎたら定期的にがん検診を受けましょう。
無料接種期間
小学6年生から高校1年生の女子は無料で接種することができます。通常3回接種が必要(初回から2か月後と半年後)ですが、14才以下で初回接種を済ませると2回接種(初回から半年~1年以内)で十分な効果が得られますので、早めの接種をお勧めします。
インフルエンザワクチン
インフルエンザの感染予防には、「マスクの着用」「手洗いの励行」「適度な湿度の保持」「十分な休養」「バランスのとれた栄養摂取」がポイントです。
もう一つ、インフルエンザを予防する有効な手段に、流行前のワクチン接種があります。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するので、その変化に対抗するために、予防接種も年ごとに行う必要があります。
接種時期
接種後、効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続しますので、日本でインフルエンザが流行するのが例年1月上旬~3月上旬であることを考えると、毎年12月中旬頃までに接種するのが望ましいでしょう。
肺炎球菌ワクチン
肺炎を予防するためにできることの一つに、肺炎球菌ワクチンの接種があります。
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます(※すべての肺炎を予防できるわけではありませんので、ワクチンを接種したからといっても、うがい・手洗い・口腔衛生など日常生活上の予防対策は怠らないでください)。
※横浜市内に住所を有し、過去に一度も肺炎球菌ワクチンを接種したことがない各年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方は横浜市の助成で自己負担3,000円で接種できます。
インフルエンザワクチンの併用接種
インフルエンザワクチンの接種を併せて行うことは、肺炎予防の強化につながります。そのため、肺炎の予防には、肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンの併用接種が推奨されています。
自費での予防接種価格一覧(税抜)
帯状疱疹ワクチン(ビケン) | 7,000円 |
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帯状疱疹ワクチン(シングリックス) | 21,000円 |
インフルエンザワクチン | 4,000円 |
麻しんワクチン | 5,000円 |
風しんワクチン | 5,000円 |
麻しん風しん (MR) ワクチン | 10,000円 |
おたふくワクチン | 5,000円 |
A型肝炎ワクチン | 9,000円 |
B型肝炎ワクチン | 9,000円 |
破傷風ワクチン | 2,500円 |
子宮頸がんワクチン(4価) | 18,000円 |
子宮頸がんワクチン(9価) | 25,320円 |
肺炎球菌ワクチン | 8,000円 |